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ふらふらと公園巡り 大阪編

こんにちは!北部緑地の社長してます京極と申します。僕たちは造園業として多くの公園や緑地を創っていますが、日本全国には13万8千もの公園があり、その数は年々増えています。このブログではそんな星の数ほどある公園の中から、何かと話題となっている場所をご紹介したいと思います(と言っても僕が行けたところばかりですが笑)今回はお盆明けに関西に行ってきた際に訪れた公園を2回に分けてご紹介します。今回は神戸市の翌日大阪市編です。

大阪で一番HOTな話題の場所と言えば、梅田(大阪)駅北側にあった車両基地跡地を開発した通称「うめきた」地区です。駅前に4.5haの広大な公園が誕生するとあって、公園関係者のみならず多くの人が注目しています。訪れた日は開園前でしたが仮囲いの向こうでは準備万端のようでした。9/6には公園部分が先行OPENするようですので、大阪を訪れた際は是非梅田(大阪)駅で降りてみてください。

大阪の北の中心地梅田を後にして、僕のお目当ては南の中心地「なんば」駅へ 南海電鉄なんば駅前に整備された広場空間を体験してきました。こちらは元々日本の駅前によくあるように、車が主役の駅前ロータリーであったものを歩行者が主役の広場へ生まれ変わらせた画期的な事例です。10年ほど前から広場化へ向けた社会実験を繰り返し、漸くこの景色ができたとあって関係者の涙話なしでは語れないほど感動の景色ですが、この日も背景は分からずともこの場の空気感に惹かれた多くの方が各々のくつろぎ方をしていました。

観光客が多い中、浪速ダンディが時間を過ごす姿がかっこいい!

なんば駅前広場の詳細はこちらのHPから 何故かHPのテイストもコテコテです笑

続いてなんば駅前広場とは反対側のなんばパークスへ。こちらは駅前広場同様に南海電鉄(+高島屋)さんが2003年オープンさせた複合緑化都市で、500種類、10万本の植物を植えてできたリアルラピュタ空間。20年以上を経た現在も行き届いた緑地管理のおかげでその魅力をますます向上させていました。僕は初めて訪れたのですがそのスケール感と20年を経て色あせるどころかますます魅力的となったみどりと建築と行きかう人たちに学ぶべきものが多かったです。

PARKS GARDEN – パークスガーデン https://nambaparks.com/garden

神戸の東遊園地でも感じましたが、公園や緑地には様々な人が訪れます。公園や緑地に多様な居場所を沢山創ることも重要で、なんばパークスには階層毎に違う植物世界を演出しながら、各所に人の隠れ家を創っていて、今その場所を楽しんで使っている人が多いことが印象的でした。

次に訪れたのはなんば駅から南へ向かった住吉公園。有名な住吉大社の参道にあたる公園にpark⁻PFI制度を利用してつくられた、「汐かけ横丁」なる16店舗の屋台村を見てきました。

まずは住吉大社から周囲の街並みをふらふらと散策。全国の住吉神社の総本山である住吉大社は有名な赤い反橋の向こうに第四本宮から第一本宮へと参道が続き、多くの参拝客が訪れる名所です。しかし振り返ると駅前に飲食店などは少なく、駅の反対側に広がる住吉公園内に飲食店街をOPENさせたのはそのような街の背景があるからだとよく分かります。

汐かけ横丁は駅や住吉大社側からの玄関口に基幹店「兎茶や」を配置して多くの来場者を受け入れながら、その周囲に15店舗の小規模店舗(カウンターのお店がほとんど)を配置したバリエーション豊かな飲食店街です。お店を利用した関西の友人によると、なるべく地元の関係者で構成されていて、飲食初挑戦のお店もあるらしいです。昼も夜も楽し気な横丁ですが、公園関係者の僕としては不思議な感覚を覚えました。それは広大な住吉公園自体はほとんどリニューアルせずに汐かけ横丁だけが急に古い公園に誕生したような作りであったからです。神戸市の東遊園地のように全体をリニューアルするのではないこの手法が、今後住吉の町にどんな影響を見せていくのか楽しみです。

今回の関西出張ではいくつかの話題の公園や緑地を見てきて、僕自身造園関係者として大いに刺激を受けてきました。この見識を自身の仕事に活かすとともに、このブログを読んでくださる方に話題を提供できたのであればふらふらと歩き回った話を長々と書いた甲斐があります。これからも不定期に「ふらふらと公園巡り」ブログを書いていきたいと思います。長話にお付き合いいただきありがとうございました。

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