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秋分 ようやく秋の兆し なつめの樹

こんにちは!北部緑地の社長してます京極と申します。僕たちは造園業という商売柄、季節にとても敏感です。日本には古来より四季に適応した持続可能な生活を行ってきた文化があります。このブログでは二十四節気という季節の節目と共に街で感じられる四季を綴っていきます。 皆さんも良かったら季節の変化を探してみて下さい。

暦の上では秋分、最近は秋の連休シルバーウィークとしてお休みの方も多いと思います。本来であれば秋の後半戦の季節ですが、記録史上最遅の猛暑日があったり、北陸地方で記録的な大雨があったりと大変な季節となっています。 (この度の災害にあわれた方のご無事と復興をお祈りしています)

関東では爽やかな秋空と涼しげな風が心地よい連休最終日ですが、我が家に植わる木々は葉の色を濃くし、子孫を残すべく果実を太らせています。今日は我が家の次女の名の由来ともなっている「なつめ」の樹を紹介します。

なつめの樹はアジアに広く分布する落葉樹で、その果実は「一日3個の実を食べれば老いない」と言われ、あの楊貴妃も好んで食べていたといわれる健康・美容に効果があるスーパーフードです。ナツメグやナツメヤシと勘違いされますが全く違う種類です。

我が家のなつめの樹は次女の誕生に併せて10数年前に植えたのですが、数年に一度可愛らしい実をつけます。恐らく品種改良された樹種なので(購入時はジャンボなつめと書いてありました笑)何故か初めからひょうたん型の実です。他ではあまり見たことがないですね。

なつめの樹自体が珍しいらしく、通りがかる人も「何の樹ですか?」とよく聞かれます。確かに公園や小学校などで見かけることは少ないですね。その実の由来の通り、東京都の薬用植物園には立派な樹が何本か植わっています。

さていよいよその実を食してみましょう!取り立ての実は柔らかい皮ごとかじると青リンゴのような爽やかな味です。アジアの乾燥地帯を歩いてたどり着いたオアシスに実る果実を食べると想像すると、そのほのかな甘みと瑞々しい果肉は何物にも代えがたいご馳走だったではないでしょうか。我が家では数年ぶりの収穫だったので、その味を忘れないように皆で食べました。

美しい楊貴妃や美味しい果実には〇〇がある。。。という通りなつめの樹もちょっと癖があります。柑橘類にもありがちですが鋭いとげが無数にあります。我が家の樹は生育旺盛で、周囲の様々な場所で新芽が映えてきますが特に若い木々の間はとげが鋭いです。公園などに植わっていない理由もこれかもしれませんね。

次回はなつめの樹の隣に植わるこちらの樹についてお話しできたらと思っています。

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